2011年03月17日

悩めるボワヴェール。



たいへんな世の中になってしまいました。


被災者のことを考えると本当につらいです。


先月、お伺いした南相馬市の皆さん(前回ブログ)は無事でした。


あの豊かな南相馬市が・・・・。

僕が、災害前に御仕事で行くことになったのも運命。

もとの南相馬市に戻すお手伝いをさせて頂きます。



とはいうものの。


飲食店の皆さんの困惑は相当なもの。

被災地に比べたらと歯を食い縛ってがんばっても、

もともと景気が悪い状態に今回の天災。

閉店を余儀なくされる店もでてくるはずです。

ボワヴェールもどうなるかわかりません。


節電営業をやらせていただいておりますが、

自問自答している毎日でございます。

店を閉めるべきなのか、僕に何ができるのか・・・・。



大阪でどうしょうもない悪ガキだった僕が、

自分自身を表現できる方法は喧嘩でした。

毎日、毎日喧嘩して・・・・。

高校受験の前日に大和川で何百人単位の喧嘩で

一斉検挙されて親を泣かせたこともあります。

どうしょうもない人間でした。


得意の喧嘩で傭兵を目指しました。

フランスへはもともとビザ取得したらバックれるつもりで

辻調理師のフランス校に入りました。

学校の紹介でブルゴーニュのボーヌで働きながら、

傭兵の入り方や偽造ビザの入手方法など準備していました。


その時、働いていたレストランでの素敵な出会いが

僕を変えました。

80歳のおばあちゃんの誕生日。

その大事な宴会をシェフは僕に任せてくれました。

とにかく一生懸命に料理をつくりました。

すると、おばあちゃんのご家族の方がいっせいに厨房に入ってきて

誰が料理を作ったんだと言いました。

僕です、と答えると客席に連れて行かれ、皆から拍手されました。

シェフがとなりに来て、

「お前は、素晴らしい仕事をしてるんだよ。この家族にとっての今日は

一回しかない。その一回の思い出にお前の料理は残るんだよ」

感動しました。

悪ガキだった僕の中で何かが変わった瞬間です。

何か恥ずかしい話ですが、その時まで人から必要とされたり認められたことが

なかったんで自分の生きていく場所をみつけた気がしたのです。



僕には料理しかありません。

高校の時、学校に両親呼び出されて

「あんたたちの息子、ヤクザになるしかないで」

って言われて、おもいっきり親を悲しませました。

そんな僕を必要として、育ててくれたのが青森県です。

僕は青森県に親と同じぐらい感謝しています。

青森県との取り組みのおかげで、色んな地方から

僕のような人間を必要としていただけました。

その中の一つが福島県南相馬市の皆さんでした。


ボワヴェールの営業をどうしようか悩んでいますが、

結局僕に出来ることは「料理」しかありません。

ボワヴェールは節電しながらですが、青森県の大使館レストランとして

どんなことがあっても開店し続けます。

そして、被災された地域の皆様に少しでもお役に立てればと

思っています。

ボワヴェールの名物料理にチーズの「KAMAKURAリゾット」

があります。

0108.jpg

この料理は1500円(税抜き)ですが、お客様が御注文されますと

リゾット1500円+ボワヴェールから1500円。

合わせて3000円を被災地に寄付させて頂きます。

一度、食べられた方はご存知だと思いますが、このお料理は

大きなチーズ、ペコリーノロマーノを刳り貫いた中でつくります。

底が見えるほどにこの料理のオーダーが入るといいなぁと思います。



ご協力よろしくお願い致します。






川口カズノリ


posted by シェフ at 20:40| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | ボワヴェール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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